インプラント治療には多くのメリットがある治療のため、多くの人が受けてみたいと考えるのではないでしょうか。では、どの様な人でも治療を受けることが出来るのかというとそうではありません。インプラント治療が受けられないケースについて説明していきます。まずは重度の歯周病の場合です。
歯周病が重度になるとあごの骨を溶かしてしまいます。すると人工歯根を固定する骨が不十分になるため治療を行うことが出来ません。仮に治療したとしても長く維持することが難しく、細菌によってインプラント周囲炎などを引き起こすことになります。重度でない場合には歯科治療によって歯周病を改善することが出来れば治療が可能となります。
二つ目は歯が抜けてそのままにしておいた期間が長い場合です。歯が抜けたままにしておくとその部分のあごの骨はどんどん退化していってしまいます。そのため、治療をしようとしても固定する骨がないため治療が出来ないのです。最近では骨の再生治療を行っている歯科もあるので、その治療を併用すればインプラントが可能になるケースも出てきています。
三つ目は全身的な疾患がある場合です。インプラント治療はあくまでも外科治療のため、全身に負担をかけることとなります。そのため、心臓疾患や肝臓疾患、糖尿病などがある場合には医師と相談することが必要になります。四つ目は自分でのメンテナンスが出来ない人です。
この治療法は長く維持していくためにメンテナンスが必要です。出来ない人は維持していくことが難しいため、治療はおすすめできません。